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リナロ、そしてキナリな時間

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中医薬膳

今日は東京日帰りでの中医薬膳講座の日。

朝、7:30に乗り込むと、お昼には東京に着く高速バスは、
3,000円という値段の安さももちろん、
5時間という集中した読書タイムにはもってこいの時間。

読んでは、眠り。。
起きては読み。。
車窓から空や緑や、流れる風景を見る。
至福の時間。


今日は、「中医学基礎」の「蔵象学説」 肺、脾、肝について。

北京中医薬大学北京本校大学院の修士課程を取得されて、
帰国後、中医学の教鞭や本を出版されている小金井信宏先生の講義は、
あまりに面白く、深くて、いつもあっという間の3時間。

スキンヘッドでアーティストっぽい先生のキャラの濃さにも引き込まれ、
回を重ねるたび、だんだん生徒と先生の気がなじんできた心地よさもあり。


古典から見える解釈、西洋医学との解釈の違い、
歴史的な背景から見える、中医学の変化。
そして、やっぱり、すーと入ってくる宇宙観。
いままでやってきたことが、シナプスが繋がるように繋がっていく。
いつも、ほほぅ~!の連続。

今日、印象に残ったのは、「肺朝(聚)百脈」
・・・肺にはたくさんの脈が集まっていること。

実はこの解釈は、西洋医学との兼ね合いで作られた意味であり、
現代では、もともとの「皇帝内径」の意味に戻って来ているとのこと。

これは、人間の個体での一番大きなリズム(潮の満ち引き)のことを表し、
正常な脈拍(72)と呼吸(18)のリズム4:1と宇宙のリズムがリンクしていることを
あらわしているという。
昔は、正常なリズムである一呼吸4脈(一息四至)で、時間を感じ、
その人の人生が奏でられると考えた。
これが崩れると、肺の「気」がおかしくなる→「心」(脈)もおかしくなる。
(動悸、息切れが同時におきることの意味)

「脾主昇清」での「脾」の気が内臓すべてを支えている意味や、
「肝」の気がつかさどる「女性性」や「男性性」の話しなど、
今日も興味はつきないのでした。

自分のカラダに起きていることが紐解かれていく快感が随所にあり、
同時に聞きたいこともたくさんわき出てこんがらかったり。
ひとつひとつが別物ではなく、繋がっていることを実感しつつ、またグルグルになり。
おもしろくて難しくて楽しい。

今日の休憩タイムは、「山査子(さんざし)のゼリー」でした。
山査子は、酸甘温。中食薬では、消食薬。
油っこいものを食べたあとによい消化のための食薬です。

次回も楽しみ!
by atelier13 | 2009-06-11 02:02 | 日々のこと